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【怖い話】ワンルームマンションで一人暮らし

一人暮らしの怖い話… part17

19 :本当にあった怖い名無し:2008/12/10(水) 18:59:57 ID:+0DZXxuJ0
社会人になり、このワンルームマンションで一人暮らしを始めたころの話です。
そのマンションは作りも立地もよく、そして家賃がかなーりお安くと、
何より大卒リーマンにとってはすべてが好条件でした。




初日は引越しの疲れもあってすぐに熟睡。が、朝はなんか寝足りない気分でした。
就職準備やら家具の買い物やらで、次の日も熟睡できるかなと思ったのですが、
ところが次の日も、朝は気分がさめませんでした。

そんなこんなで、いよいよ明日が初出勤という夜、
緊張のせいかなかなか寝付けず、さらになんだかのども渇き、
ビールを開けて一気に飲み干して、また布団に入りました。

しばらくしてうとうとしかけたころ、部屋の片隅が気になった。
目を開けて見ると、ぼやけていたが何やらそこに立っている。
だんだん焦点が合ってくると、それは鎧武者でした。
手には弓矢を持ち、そして『はなてーーー!』みたいな口の動き(声は聞こえなかった)をし、
その矢は私の方に飛んできた。
そして私は気を失った。

翌朝は目覚ましの音で起きた。
部屋の中はいつもと変わらないし、私にももちろん傷も無かった。
その日は初出社ということで、緊張感でなんとか乗り切った。

家に着くと、寝不足も重なり疲れがどっと出てきて、その日は夕食を取るとすぐに寝た。
しかし夜中、ふと目が覚めると、またあの鎧武者が出てきて矢を放った。そして私は気を失う。

こんなことが毎日続き、寝不足で仕事も集中しきれず、毎日怒られる日々。
とうとう私も我慢しきれなくなった。


20 :本当にあった怖い名無し:2008/12/10(水) 19:01:09 ID:+0DZXxuJ0
その日は金曜日、次の日は休み。今日はあの武者と戦う、決戦!決戦は金曜日!!
戦うといっても相手は幽霊。言葉でこちらは応戦しよう。
まずコンビニでお酒、するめなどのつまみを買い、夜に備えた。
部屋を暗くして、ふとんの中でじっと待つ。

2時過ぎかいつもの気配。
今日は気絶しないようにと、お酒を一口一気に飲み気合を入れて、布団からがばっと出てみた。
武者はいつものように『はなてーーーー』の口の動きと共に矢を放つ。
その瞬間、私は「おいちょっと待て!毎晩毎晩矢を放っても俺には通用しない」。
止まる武者。
「まあ話を聞け。もうこの時代は、おまえさんの生きた時代じゃないんだ。
 それを今は理解できないかもしれないが。
 とにかく、お前さんがここにいることはいっこうに構わない。ただ、毎晩矢を放つのはやめて欲しい。
 それと、これはお酒だ。つまみも置いておく。好きにやってくれ」
と、私は日本酒をコップに注ぎ、するめを皿に置いて、そのまま就寝した。

すると、翌晩からは鎧武者は現れなくなった。
私は話が通じてくれたのだと思い、毎日酒とつまみをテーブルの上に置いてから就寝した。
たまにビールやワインなども置き、「おい、これは現代の酒だ。試してみな」と独り言のようにしゃべっては寝た。
それからは寝不足もなくなり、仕事も順調にすすんでいった。


21 :本当にあった怖い名無し:2008/12/10(水) 19:03:47 ID:+0DZXxuJ0
たまに仕事が遅くなったり飲み会で遅く帰ってきたときも、寝る前に新しいお酒とつまみ。
つまみもポテチやスーパーの惣菜など、さまざま(自分も食べてたしな)準備して寝た。
仕事が終わらなく深夜までパソコンを使いながらの日は、
ふと「あんたも夜中まで仕事することとかあったのかい?」なんて聞いたり、
パソコン使いながら、
「なあ、俺のいない時間にこの箱使ってみなよ。こうやって検索したらいろいろ調べられるぜ」
などと話しかけたりもした。

そうこうしているうちに転勤で引っ越すことが決まり、
引越し準備やらなにやらでお酒を忘れて、何日か寝てしまったある晩。
夜中に目を覚ますと、彼はただじっとそこに立っていた。前のように弓矢は手に持っていなく。
「ああ、そうかすっかり忘れていたよ。ごめんな。」と俺は酒をテーブルに置きまた寝た。

明日引っ越すという晩に私は、
「俺は明日でここからいなくなってしまう、あんたもそろそろどこかへ入ったらどうだ、まあ今日はとことん飲もう」
と、コップ二つ出して飲んだ。
「そういや今日、宝くじ買ったんだ。これなんだかわかるか?この数字があたると大金当たるんだよ」
そんなこと言いながら飲み、そして寝た。

次の日は引越しでばたばたしたが、出る前に床に日本酒を紙コップに入れて、そのマンションを後にした。
新居では何事も起きなかった。

しばらくして、ふと忘れていた宝くじを見つけた。10万当たっていた。
もしや、あの武者のお礼だったのかも・・・



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